2014年8月31日日曜日

【ネパール】つぼみ学校ポカラのビデオ上映会【トリビア】

こんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、仕事の研修が終わって実務に入ったのに伴い北海道に引っ越して一人暮らしを始め、そうこうしているうちに年が一つ上がったくらいですかね。
人生ってめまぐるしいですね。

さて、今回は先週日曜に参加したネパールのイベントの話です。
つぼみ学校ポカラという団体が主催する、スタディツアーを記録したビデオの上映会でした。

こちらはネパールの貧しい子供たちを支援しているNGOで、日本では札幌を拠点に活動しています。
具体的には、学校に行けない子のためにネパールに学校を建てる、教育や訓練を実施する、奨学金を提供するなどをしているそうです。

(詳しくは下記参照
HP: 
http://tsubomigakko.org/
Facebook:
 https://ja-jp.facebook.com/NGO.tsubomigakkopokhara)





つぼみ学校が建て、去年の年末に完成した図書館。
(団体のHPFacebookより。許可を得て転載しています。以下の写真数枚についても同様)


今回参加することになったいきさつとしては、札幌で活動している国際協力の団体を探していたらたまたま見つけたので行ってみることにしたという感じで行き当たりばったりです。
ただポカラは去年私も大学のツアーで行っているので他の場所に比べると親近感がありますね。
(その時ポカラで撮った写真などは2013年9月19日の日記をご覧ください

そんなこんなで当日。
会場は札幌エルプラザというところで、JR札幌駅のすぐそばにあります。


札幌エルプラザ。

余談ですが、この建物には他にも多くの市民団体が入っています。「札幌市市民活動センター」という名前で色々な団体のブースが集められていて、打ち合わせ用テーブルやパソコンなどがあり総合受付まで用意されていました。特に北海道や札幌の地域おこしの活動が盛んらしく、行政がサポートに力を注いでいるみたいです。

今回の上映会は、つぼみ学校と北海道情報大学の学生・教師が合同で行った一週間のスタディツアーの映像を観るというものです。
ネパールの学校を3か所回りワークショップを通じて子供たちと交流するそうなのですが、1週間で3か所とはなかなかハードな…。


上映会の様子。私は写真右奥の方にいますがちょうど影になっているようです。

すごいなと思ったのはワークショップの内容です。
折り紙や切り紙は多分こういうイベントの定番なので私のときもやったんですが、それ以外に色々と面白そうなことをしていました。

例えば子供たちにネパールと日本の花の絵を描いてもらってそれぞれ比べてみたり、様々な色のインクで大きな紙に手形をつけてカラフルな花を咲かせるペイントアートをしたりと見た目にもとても綺麗でした。
どちらも私たちが去年行った学校でもできそうだったので、やればよかったと少し惜しい気持ちです。

ちなみにどうやら北海道情報大学はアートに特化しているらしく(もしくはアートのクラスがある?)、自分たちのアートの技術を社会に生かそうというのが今回の目的の一つだとか。以前から子どもたちが描いた絵に学生がアレンジを加えて作ったポストカードを販売していて、その売上げでスタディツアーの旅費を全てまかなったというのには驚きました。


会の後半ではつぼみ学校代表のディリップさんという方が日本とネパールの交流の歴史についてプレゼンしてくれました。


プレゼンをするディリップさん。日本に11年もいただけあって日本語上手で、プレゼン技術もかなり上手かったです。
(ディリップさんについて詳しくはこちら→ http://dilipbksunar.com/ )


お堅い話かと思いきや、これがトリビア満載でけっこう面白い。

例えば、
・長野県松本市とネパールの首都カトマンズ市は姉妹都市である
松本市には山とお寺がありネパールと似ているからだそう。

・ネパールの元国王は東大に留学していた。
ネパールの王様が私の先輩だと思うとちょっとテンション上がりますね。

・「ネパール人が習いたい外国語」で日本語は2位(1位は英語)。

・ネパールでは学生時代に日本の歴史を勉強する。
これ謎ですよね。別に悪くはないというかむしろ嬉しい限りですが、なんでネパールの人がわざわざ日本史…?(私は日本人ですが日本史はかなり苦手です)

・ネパールで初めて放送された海外ドラマは日本の「おしん」で、その視聴率は80.9%。
ちょっと待て。視聴率80.9%ってそれ統計学的にありえるのか??
紅白も真っ青の驚異的な数値をたたき出した「おしん」。私今まで見たことなかったんですが今度見てみようかと思わざるをえません。


そんなトリビアでネパールをさらに身近に感じたところで会はお開きに。ポストカードの販売をやっているとのことだったので買って帰りました。


ネパールの子供たちの絵をもとに学生の方が商品化したポストカードと缶バッジ。やっぱりクォリティ高い。


今回印象的だったのは、ディリップさんも学生の方々も今後やりたいことやビジョンが明確だということです。

今度はインフラ面でもできることがあるのではないかということで、学生の方々は次にペットボトルライトのプロジェクトを計画しています。
(※ペットボトルライト…水と漂白剤の入ったペットボトルを屋根に貫通させて取り付けることで太陽光を屈折させて、日中の室内を電球なみの明るさで照らすもの。「ペットボトルライト」でグーグル検索すると出てきます。)

ディリップさんは現在ネパールに「日本友好センター」を設立するために活動しています。またつぼみ学校の活動についても、これからは子供たちの親の収入を上げることで最終的にはNGOであるつぼみ学校のサポートがなくても公立学校に通えるようにするという長期的な目標を持っていました。
やっぱり長い目で見て腰を据えた活動をするのが大切なんですね。

そういうわけで私も社会人になったらどこか一つの団体に入って、少なくとも数年単位で継続的に活動する予定だったんですが……最近これがなかなか難しいのではないかという気がしつつあります。
仕事との両立という意味ではやってやれないことはなさそうなんですが、問題は札幌で活動している国際協力団体があまりなさそうということなんですよね;;

地域おこし的なものは前述のとおりかなり盛んなようですが、国際協力となると首都圏ほどではないという印象。
地方中枢都市の札幌でこの状況なので、もっと田舎だとますますそういった機会は少ないのではないかと…。ネットで情報が取れる時代とはいえやっぱり地域格差は存在するようです。

そういうわけで、仕方がないので引き続きボランティア募集中の団体を探しつつ、関連する本でも読んで知識つけようかなと思っているところです。何かしら継続しないとだんだんこの分野から遠ざかってしまう気がする…。
このブログでも次回あたりブックレビュー的なものを書いてみる予定なので、オススメの本があったらぜひ教えてほしいです。国際協力にダイレクトに関連する本でなくても全然かまわないです(そもそも「国際協力」って定義があいまいだし)。



それでは今回はこのへんで。ではでは。

0 件のコメント:

コメントを投稿