2013年6月16日日曜日

【同級生のリーダーシップがほとばしってる】フィリピンのストリートチルドレン支援


こんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今回はちょっと教育の話をします。

というのもですね、今度の9月に3週間ネパールに行くことが決まりまして。そこで小中学校の子供たち相手に授業をします。

なのでそれに関連して、フィリピンの教育事情についてもちょっと思い出してみようかなと思ったわけです。

(ちなみに私現時点でネパールに関する知識ゼロなので、ネパール詳しかったり行ったことあるって人はぜひ何でもいいんで教えてくださいm(_ _)m

 

ただフィリピンの教育といっても学校のことではなく、今回書くのは「ストリートチルドレンに絵本を読み聞かせる」活動についてです。

 

M.Y.Rightsという団体がやっているもので、私のフィリピン大学のクラスメートEが創始者です。

 




 

M.Y.Rightsのロゴ。

 

学生メインの団体で、メンバーにはフィリピン大だけでなく色々な大学・高校の生徒がいます。

「ストリートチルドレンの自立と彼らのまともな生活」を実現する、というのを目標にしていて、週2回ストリートチルドレンに対して絵本の読み聞かせをしています。

また、読み聞かせをやるときに、参加した子供とその家族の名前を聞き取ったり、軽いケガをしていたら応急処置をしたり、お菓子を配ったりします。日によっては読み聞かせの代わりにとても簡単なマナー(物をもらったら「ありがとう」と言うなど)を教えることもあります。

 

私は何回かM.Y.Rightsの活動を見学させてもらったんですが、今回は2012125日にNitangという場所でやったときのことを書きます。

(活動場所はNitangSBPlazaの2つがあり、どちらも週1で活動しています)。

 

 

125日午後3時半ごろ、私は大学の寮からジープとバスで1時間ほどのところにあるM.Y.Rights本部にいました。

 

本部といっても住宅地の中なんで巨大なビルとかではないですが、コンクリートの建物でなかには居住スペースとパソコン室・本棚の部屋があります。

ここではEと彼の弟Er、それと緊急に保護が必要な子供たち(+彼らの母親)が一緒に住んでいます。こうした保護にいたるケースはあまりなく、レアらしいです。



 

本部のパソコン部屋。

 

スタッフは一度この本部に集合し、そこからNitangへ歩いて移動します。

 



 

応急処置の道具が入ったカート。

 

毎回これを自転車で引いていきます。

 

 



 

Nitangに到着。

 

ちなみに、ここの子供たちは近くの家に家族と一緒に住んでいるので、本当はストリートチルドレンと言えるか微妙ではあります。

ですが、ここに住む子供たちの多くは親があまり面倒を見ていない(ネグレクト気味、ということだと思います)ので、ここでも読み聞かせをすることにしたそうです。

 



 

子供たちを集めます。

 

毎週やっていてもう子供たちはM.Y.Rightsが来ることを知っているので、自然に集まってきます。

 

 



 

応急処置の様子。

 

手馴れています。応急処置をするスタッフは全員一度M.Y.Rightsで研修を受けているそうですが、中でもこのAくんはベテランっぽいです。

 

 

 



 

一番小さい子たちのグループ。

 

人数が一番多いので、年上でベテランのスタッフJが担当しています(といっても彼は私よりだいぶ若い…)。

タガログ語の絵本を使います。

 

 



 

2番目に小さい子たちのグループ。

 

タガログ語で少し字が多い絵本を使います。

 

 



 

一番年上のグループ。ここでは英語の絵本です。

 

こんな感じで、大体30分くらい読み聞かせをしていきます。

 

 



 

最後まで子供たちは真剣。

 

話し手のJは子供たちを惹きつけるのが上手いです。

 

 




終わったあとに、スタッフ全員で集合写真。私も混ぜてもらいました。

 

 

M.Y.Rightsは、この他にも週1回スタッフの研修をしています。また、母体となった組織がCaviteという町にあるので、そこでのイベントに参加したりもしています。

 

創始者のEは私よりも年下の19歳で、2008年に団体を作ったときは156歳でした。そんな一人の学生が何年にもわたって続く団体を創設して運営しているというのは本当にすごいと感じます。

前回のブログで慶応の学生さんがコンゴで続けているプロジェクトを紹介しましたが、たとえ学生でも何年もかけて取り組めばできることがあるんじゃないでしょうか。 

ただ同時に、やっぱりそのためには「継続すること」の大切さも感じました。M.Y.Rightsは設立4年目で、母体となった組織が出来たときから数えればもっと長いです。コンゴのプロジェクトは6年目でした。

もちろんまずやってみて試行錯誤して、失敗だと思ったらすぐやめるという判断も大事です。でも、続けないと得られないものもあると思います。スタッフを増やしたり資金を確保したりするだけでなく、何より相手(今回だとストリートチルドレンとその家族)との信頼関係を築き上げるのには時間がかかります。
それを継続して周りを引っ張っていくリーダーには色々な力や条件が必要で、そういうリーダーが良い仲間に恵まれると良い活動ができるのかな、となんとなく思いました。

 

私は色々な分野や団体の活動を見たかったのであえて1つの団体に長期的に所属はしなかったんですが、最近では少しもったいなかったかなという気がしています。

社会人になってからでも、どこかの団体に入って出来る範囲でやっていきたいです。

 

 

なんか今回いやに真面目ですね……反動で次思いっきりアホらしいこと書きたいんですけどいかんせんネタが。。。

まあ次回は次回ということで。

 

ではでは。


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2013年6月2日日曜日

【ジンジャージュースやばい】(TICAD V――アフリカンフェア2013)


 
 

こんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

前回(3)から気づいたら45月すっ飛ばして6月に入ってしまいました。時間経つの早いとかいうレベルじゃない。

というのも、就活は無事終わったんですがその後完全に燃え尽き症候群になりまして。ここ1ヶ月ほどひたすらグダグダと過ごしていたせいかと思います。

 

で、さすがにそろそろ社会復帰しようかと思い立って、今日(61)アフリカンフェア2013というものに行ってきました。今回はこの話です(もうフィリピン関係ないですね)。

 




 

今横浜ではTICADⅤ(第5回アフリカ開発会議)が行われているのですが、このアフリカンフェアはその公式イベントです。アフリカ各国のブースで展示を見たり、フードコートでアフリカ料理を食べたり、ステージで演奏を聴いたりできます。あと販売コーナーがあって、伝統工芸品だけでなくコーヒーとかエステ用品とか買えるみたいでした。(公式HP→http://www.jetro.go.jp/events/af2013/

 

たまたま予定が合ったので、留学時代の友人のE(日本人)と一緒に回りました。Eは留学中にスタディツアーを立ち上げたり今回TICAD Vの学生プロジェクトに参加したりしていて、かなりパワフルな人です。

ちなみに、今日会って開口一番の彼女のセリフは

「髪切ったね~。てかまた染めないの?」

でした。フィリピンで知り合った人は大抵これ言いますね。髪色以外なんか言うことないんかと。まあ私の自業自得なんですけど。

 

Eとは桜木町駅で待ち合わせたのですが、彼女の傍らには一人の黒人男性がいました。聞くと、ガボン出身のMさんという方で、Eとは桜木町に来るまでの電車内で知り合ったそうで。二人は出会って約30分とは思えないほど打ち解けてました。……コミュ力高すぎるだろE

このMさん、日本の企業でメガソーラー(巨大な太陽光発電)の開発等をしているらしいです。話聞いた感じ多分めちゃくちゃ偉い人なんですが、威圧感とかはなくて気さくな人でした。

 

 

会場についてMさんと分かれて、まず何か食べようという話になりフードコートへ行きました。

エコロロニョンというトーゴ料理の店に決めたのですが、私は既に家で食べてきていたので飲み物だけ頼むことに。

飲み物はライチジュースとジンジャージュースの二択。ライチジュースは多分日本のとそんなに変わらないだろうと思ったのと、ジンジャージュースの横に「トーゴでは日常的に飲まれています」という文字があったのでジンジャーに決めました。

 

これがその写真。

 



 

まあ美味しそうですね。

 

飲んでみる。

 

 

ああ確かにジンジャーの味が…っていうか。

 

ジンジャージュースってこれジンジャー効きすぎだろ!!

 

もうなんか、マズいとかじゃなくてカライ。ジュースなのに。

 

とはいえ飲めないっていうほどではなかったので、Eの助けも借りてなんとか飲みきりました。

多分暑いところで飲むともっと美味しい気がします。好きな人はハマりそうな味です。

皆さん試してみましょう。

 

 

 

その後、各国の展示ブースを見て回ることに。

 

カカオ豆@コートジボワールブース




カカオバター&シアバター@コートジボワールブース



 

 

バオバブの実@セネガルブース



写っているのは友人E()と、ブースで説明をしてくれた Iさん()です。手に持っているのがバオバブの実です。

この実、中身が食べられるというので展示してあったのをちょっとだけ食べさせてもらいました!

 

バオバブの実



※写真を撮り忘れたので、画像はwikipediaから。


見た目からするとパサパサしてて味も薄そうですが、意外に甘酸っぱくて美味しかったです。

 

 

人形@ジブチブース。



可愛いけど、ちょっと顔怖くない?

                                       

 

その後、今度は私のお腹が空いてきたのでもう一度フードコートへ。

お昼時を過ぎて人が減っていることを期待したんですがそうは上手くいきませんでした。

チュニジア料理店のL’AZUREでざくろジュースを、アフリカ東西南北各地の料理を扱っているSafari African Restaurant Barでチキンサンドを買いました。

 

ざくろジュース。



今度は普通に美味しかった。

 

チキンサンド



思ったほど味が濃くなくてあっさりとしてました。美味しい。

 

 

 

アフリカ各国ブースのある階から一つ上がったところにあるアネックスでは、サブイベントがやっていました。

ここにはEが参加していた学生プロジェクトや、UNEP(国連環境計画)といった国際機関などのブースがありました。

 

中でも印象的だったのが、コンゴAcadex小学校プロジェクトでした。

 

ブースで聞いたところによると、コンゴAcadex小学校プロジェクト(http://acadexproject.wordpress.com)は、コンゴ民主共和国に小学校を建設・運営するプロジェクトだそうです。

「運営」というのは、小学校の先生こそ現地採用ですが、カリキュラム作りの段階からメンバーが関わるとのこと。校舎建てっぱなしの援助とはかなり違うみたいです。

慶応大学の建築学部・教育学部・医学部の学生が教授と一緒にやっているもので、今年で6年目。最初3人の生徒から始めて、今では200人にもなりました。

 

この小学校の特徴として、「有料」ということがあります。つまり生徒は一定の授業料を払う必要があります。

その裏には、もちろん教材等を買う資金にあてるためというのもありますが、「質の高い教育を提供したい」そして「お金を払ってでも教育を受けることを自分で選択して欲しい」という意図があるそうです。

確かに、トイレや蚊帳などの場合でも無償でもらったものは使わずにそのままということも多いと聞きます。もらった側がその大切さを知らなかったり、納得していなかったりするからです。そう考えると「自分で選択する」というのは大切なことに思えます。

ただ、やっぱり有料にすると問題もあるそうです。お金があって学校に行ける子とそうでない子の差を、説明してくれた人自身も感じているということでした。

 

加えて、その人は持続させていくことの重要性についても話してくれました。

あげっぱなし、やりっぱなしの援助ではなくて、相手がいずれ自分たちだけで出来るようにしなければ意味がない。「魚を与えるのではなく魚の取り方を教える」のが大切だというのがプロジェクトを始めた人の考え方だそうです。
 
例えば、この小学校で以前チョーク作りのワークショップをやったそうです。学生が日本でチョークの作り方を学び、それをコンゴの子供たちと一緒にやって覚えてもらう。チョークは石灰と水さえあれば簡単に作れるらしくて、それを覚えた子供たちはもうチョークを援助してもらう必要がなくなりました。

 

この話をしてくれた人は、それでも持続させていくことにはたくさんの難しさがあると言っていました。

ですが、私はやっぱり「こういう活動がある限りだんだん状況は良くなっていきそう」と感じてます。

このプロジェクトは目指す未来のカタチがはっきりしていて、その方法も具体的でとても着実な印象を受けました(といってもちょっと話を聞いただけですが、というかこの書き方なんか上から目線に見えますね。そんな意図はないんですが…)。

 

私が何か活動を起こしたり関わったりするときもこんな風にやれたらいいな、と思います。

 

 



※画像はコンゴ民主共和国のサロンガ国立公園(フリー壁紙 http://www.wallpaperlink.com/bin/0707/03618.html)

 

 

ここに挙げた以外にも見て回ったんですが、キリがなくなっちゃうので割愛。私たちは12時に着いて4時くらいまでいましたが、多分居ようと思えば開場から閉場まで時間つぶせるんじゃないかっていうくらいブースも多いし色々とイベントもやっていました。

 

今回色んな国の展示を見たわけですが、やっぱり展示を見ると実物も見たくなるもので。大学生のあいだにアフリカも行ってみたくなりました。でも南米(特にボリビア)も行きたいし…フィリピンにももう一回行きたいし…なのに今参加申請してるプログラムはネパールっていう。行きたい場所多すぎて困る。

 

困る、と言っておきながら矛盾しますが、皆さんの行ってみたい国とかオススメの国・地域があったらぜひ教えて欲しいです!色んな話を聞いて決めたいなと思うので、よろしくお願いしますm(_ _)m

 

ではでは~。


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