2020年2月4日火曜日

ブラッドフォード留学記①【イギリスというよりパキスタン?】(前編)

皆様お久しぶりです。前回投稿から半年ほど経ってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。

ここまで期間が開いた理由として、留学がスタートしてから忙しかったのも勿論ありますが、ブログで長文を書くよりもネタが出来次第ツイッターでこまめにアップしていく方が効率良いのでは、ということに(今更)気づいてしまい……。
ですが今回のようにまとまって書きたいということはこれからもあると思うので、どちらかに完全に絞るのではなくブログもツイッターも両方ぼちぼち続けていきたいなと思っています。よろしければ今後もお付き合いください。
(それと、→に表示されているツイッターアカウントを良かったらフォローして頂けるととても嬉しいです。国際協力関係の小ネタや日常の話などを徒然書いてます)。

さて、今回はブラッドフォードでの留学生活についてです。去年の9月上旬にスタートしてから現在5か月が過ぎたところです。イギリスの修士課程は1年間なので全体の半分弱が過ぎたことになります。そこで、前半の振り返りを兼ねてここでの生活や学業についてまとめていこうと思います。


(晴天のブラッドフォード。後述しますがこんなに天気の良い日は最近ではレアです。)

まずブラッドフォードの印象ですが、正直「イギリスへの留学」に憧れている人にはオススメしません。
のっけからディスりかよって感じですが、フォローしておくと別にディスってるわけではないです。ただ、「イギリス」や「ヨーロッパ」に留学してその雰囲気を肌で感じたいという人には厳しいだろうな、というのは事実なので……。
というのも、今回のブログタイトルそのままですが、ブラッドフォードはパキスタン系移民の街として知られていて、街ですれ違う人の結構な割合が南アジアの風貌をしています。感覚としては50%いくかいかないかくらいの割合です。街中にカレー屋も多く、たまに明け方にアザーン(イスラム教の礼拝の時間を知らせる声)が聞こえたりもします。私はパキスタンは行ったことがないですが、バングラデシュを思い出しますね。
なのでイギリスっぽさを感じるには不向きですが、南アジアに馴染みがあったりその辺りの国が好きな人には良い街なのではないかと思います。

イギリス味を感じないもう一つの理由として、これはブラッドフォード大学の平和学部の特色ですが、生徒の国籍がめちゃくちゃ多様というのがあります。この点は国際協力をやりたい人にとってかなりプラスではないでしょうか。
本当に色々な国から留学生が来ていて、地域もわりと全世界カバーされています。今思い出せるだけでも挙げていくと、
【欧米】アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデン、カナダ。【アジア】韓国、マレーシア、インドネシア、モルディブ、インド、ネパール、バングラデシュ、ジョージア、タジキスタン、アフガニスタン。【中東】エジプト、クウェート、イラン、トルコ。【中南米】ガイアナ、コロンビア、ブラジル。【アフリカ】リベリア、マラウィ、ケニア、ナイジェリア、ザンビア、エリトリア、南アフリカ。 となっています(これでもまだ絶対抜けありそう)
どの国からも1人~数人ずつ来てる感じですが、何となくナイジェリアがちょっと多めかなという印象を受けます。逆にイギリス人はあまりいなくて、イギリス人の同級生の顔が今4人しか思い浮かびません。私が顔・名前・国籍を何となくでも把握しているのがおそらく50人くらいで、その中で4人だけなのでかなり少ないといえます。

ここで学部とコース、授業の関係について説明します。平和学部(School of Peace Studies and International Development)8つのコースで構成されていて、私はそのうちの平和・紛争・開発の修士コース(MA Peace, Conflict and Development)に所属しています。その他のコースには国際関係・安全保障論(MA International Relations and Security Studies)や開発経済・財務(MSc Economics and Finance for Development)などがあり、全員どれか一つのコースに属することになります。
コースごとに必修授業が設定されていて、追加で選択授業を履修します。一学期に履修するのは必修と選択を合わせて3つです。授業はコース横断で、別のコースの必修を自分の選択授業として選ぶこともできます。例えば私が国際関係論コースの必修授業を選択するとかですね。つまり、どのコースに属していても平和学部の授業であればどれでも選択授業として履修することが出来ます(多分。全部チェックしたわけじゃないですが……)
なのでコース毎にまとまって何かするということはあまりなくて、基本的には授業で一緒になった人と仲良くなっていくという感じです。全体約150人のうち一学期の授業が自分と1つでも被るのが計50人くらい、その中でも3つもろ被りする人もいれば1つだけの人もいる、というグラデーション的な繋がりが形成されることになります。

(ブラッドフォード市庁舎と夕焼けと虹。)

さて、話を周りの留学生に戻しましょう。年齢に関して言うと、現在29歳の私から見て同年代~やや年下が主な層と言えます。これからNGOや国連を目指そうという人が多いですが、その内訳は学部卒業後すぐの人、青年海外協力隊経験者、営利企業や官庁出身者など様々です。また、少数派ですが既にNGOや国連での実務を経験済の人もいます。恐らく博士課程に進む人は稀で、ほとんどが実務家又は実務家志望だと思われます。

ちなみに、平和学部は日本人がものすごく多いです。平和学部内では最多の国籍だと思います(約20人)。なので大学内でマイノリティ感を感じることはほぼありません。そうすると日本人だけでかたまってしまい外国人の友人が出来にくい&日本語で話してしまい英語の練習にならないのでは?という疑問が出てきそうですが、残念ながら私はそもそも日本人の友人すらあまり多くないタイプ の人間なのでその点はよく分かりませんね……。参考にならず申し訳ない。
とはいえ、周りで話されているのはほぼ全て英語なので、英語で話す機会を作ろうと思えばいくらでも作れるだろうとは思います。クラブ活動が活発なのでそういうのに入るのも手です。私は入ってないですが院生で入ってる人は結構いて、サッカー、ダンス、ボクシング、乗馬など色々あります(完全に余談ですが、乗馬クラブがあると知った時は「さ、さすがイギリス~!」となりましたね。ブラッドフォードで唯一イギリスみを感じられるポイントかもしれません)。
あとは、私の場合ラッキーなことにフラットメイトの2人と気が合って、どちらも英語ネイティブなので結果的に英語の練習になってるのではというのはあります。授業外で一番英語を使ってるのは多分彼女たちとの会話ですね。フラットメイトとの相性はけっこう重要だと思うので、寮の検討は慎重にした方が良さそうです。

(全体があまりに長くなったのでここで一旦分けます。後編へ続く!)

1 件のコメント:

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

    返信削除